アイネット証券の【ループイフダン】のランキングを見てみると、見事に値幅が狭いコースが上位を占めています。
見るとわかるのですが、決済損益が高い順のランキングとなっています。
一見ランキング上位が最も稼げてそうですが、本当なのでしょうか?
ランキング上位が必ずしも一番稼げるわけではない!
一枚あたりで見ると、決済損益は間違いなく値幅が狭い方(豪ドル円の場合B20)が高いです。
ですが、実は一枚あたりの総取引証拠金(その利益を得るために預ける資金)が多いんです。
※総取引証拠金とは最大ポジション数を取った時の合計取引証拠金のこと

総取引証拠金(リスク)が同等の条件で決済損益を比べる必要があります。
「B20×1枚」と「B80×4枚」はほぼ同じリスク
豪ドル円「B20×1枚」と「B80×1枚」を比べてみましょう。
豪ドル円が約80銭下落したとき、B20は4ポジション、B80は1ポジションを取ります。
B20は4ポジション分の、B80は1ポジション分の取引証拠金が必要なので、B20はB80と比べて4倍の取引証拠金が必要になります。
つまり、「B20×1枚」と「B80×4枚」で総取引証拠金がほぼ同額で、リスクもほぼ同じになるんです。
長期投資の場合は値幅が広い方が有利!
リスクがほぼ同じ、豪ドル「B20×1枚」、「B40×2枚」、「B80×4枚」を比べてみましょう。
前提条件
- 豪ドル円買い
- 8円(800pips)のレンジを想定
比較対象
- 【ループイフダンB20 AUDJPY】
最大ポジション数40
取引数量1
※決算損益&最低必要資金×1 - 【ループイフダンB40 AUDJPY】
最大ポジション数20
取引数量2
※決算損益&最低必要資金×2 - 【ループイフダンB80 AUDJPY】
最大ポジション数10
取引数量4
※決算損益&最低必要資金×4
期間【1年間】で比較
売買システム | 決算損益 (pips) | 最低必要資金 (円) | 期間収益率 (1pips=10円) |
---|---|---|---|
B20×1 | 14494.3 | 302,400 | 47.9% |
B40×2 | 17314.4 | 306,400 | 56.5% |
B80×4 | 19323.2 | 314,400 | 61.5% |
値幅が広い方が期間収益率が高いです!

期間【1ヶ月】で比較
売買システム | 決算損益 (pips) | 最低必要資金 (円) | 期間収益率 (1pips=10円) |
---|---|---|---|
B20×1 | 1260.0 | 302,400 | 4.2% |
B40×2 | 1520.0 | 306,400 | 5.0% |
B80×4 | 1920.0 | 314,400 | 6.1% |

実際にデモ口座で一年検証した結果も値幅が広い方が稼げました。

なぜ値幅が広い方が有利なのか?
一気に値動き(80銭以上)vs狭いレンジ(80銭以内)で繰り返し
データから見て一気に値動きを狙う「値幅が広いプラン」が勝ちとなっています。
値幅が広いと手数料などのコストが少ない
たとえ豪ドル円「B20×1枚」が「B80×4枚」と同じ決済損益になったとしても、取引回数はB20が圧倒的に多くなります。
そしてその分手数料(スプレッド)も多くかかってきます。
つまり、値幅が広い方が手数料などのコストが少なく済みます。
まとめ
データから見て、値幅が広いプランのほうが期間収益率、そして手数料の点で有利です。
デモ口座で一年間検証しましたが、値幅が広い方が利益も多く、含み損も少ない結果になりました。

ただし、短期的に狭いレンジでの利益を狙う場合は、値幅が短いものにするのも有りです。
値幅が広いとなかなか利食いしてくれませんからね。

売買システムに迷ったら値幅が広めなものを選んでください。
まだループイフダンのデモ口座をお持ちでないなら、そちらで試して見るのが良いと思います。

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